圓福寺(千葉県銚子市)
このほどは
よろずのことを 飯沼に
きくもならはぬ 波の音かな
品川寺(品川区)
夕つぐり
鐘の響きに 帰りませ
救世の観音 ここにまします
善光寺大本願(長野市)
ふみまよう
こころの闇を てらしませ
わしのみ山に のぼる月影
白岩観音(群馬県高崎市)
たれも皆
祈る心は 白岩の
初瀬の誓い 楽もしきかな
岩殿寺(神奈川県逗子市)
立ち寄りて
天の岩戸を 押し開き
仏をたのむ 身こそたのしき
ご詠歌
31-60
31-60
知恩寺(京都府宮津市)
久世の戸や
松の葉越しに 沖みれば
いつもたえせぬ 天のつり舟
北野天満宮(京都市上京区)
彦星の
行あひをまつ かささぎの
渡せる橋を われにかさなむ
浄智寺(神奈川県鎌倉市)
今日よりそ
黄金の山に 入りにけり
清き悟りの 知恵を取りつつ
安養寺(東京都日野市)
煩悩を
胸の智光にて八栗をば
修行者ならでたれか知るべき
二尊院(京都市右京区)
あしびきの
山鳥の尾の しだり尾の
長々し世を 祈るこの寺
龍峰院(神奈川県鎌倉市)
訪ね山
分け入り法を 聞く時は
兜率の庭も 遠からぬなり
安養院(神奈川県鎌倉市)
枯木にも
花咲くちかひ 田代寺
世を信綱の 跡ぞ久しき
長谷寺(神奈川県鎌倉市)
長谷寺へ
まいりて沖を ながむれば
由比のみぎはに 立つは白波
高蔵寺(千葉県木更津市)
はるばると
登りて拝む 高倉や
富士にうつろう 阿裟婆なるらん
光明寺(神奈川県平塚市)
なにごとも
いまはかなひの 観世音
二世安楽と たれか祈らむり
東慶寺(神奈川県鎌倉市)
楽もしや
ちかひのみちは ときはにて
そのしるしある 松の岡やま

常栄寺(神奈川県鎌倉市)
これやこの
法難の祖師に 萩のもち
ささげし尼が 住みにしところ

善光寺(長野市)
身はここに
心は信濃の 善光寺
みちびきたまへ 弥陀の浄土へ
牛天神(文京区)
雪のうちに
根ざしかためて 若竹の
生出むとしの 光をぞ思ふ
勝福寺(神奈川県小田原市)
かなはねば
助け給へと 祈る身の
船に宝を 積むは飯泉
素盞雄神社(荒川区)
行く春や 鳥啼き魚の 目は泪
杉本寺(神奈川県鎌倉市)
頼みある
しるべなりけり 杉本の
誓ひは末の 世にもかはらじ
浅草寺(台東区)
ふかきとが
今よりのちは よもあらじ
つみ浅草に まいる身なれば
大須観音(名古屋市)
もものかず
拝み巡りて 罪深き
我が身もやがて 仏なりけり
満願時(千葉県銚子市)
補陀落や
福寿無量の わだつみゆ
潮さしよする 満願の寺
子安神社(八王子市)
湧き出づる
清水も産みの 安らかに
欣浄寺(三重県伊勢市)
やはらぐる
神の光の 影みちて
秋にかわらぬ 短か夜の月
慶元寺(世田谷区)
有りがたや
導きたまへ けいげんじ
知るもしらぬも 蓮のうてなに
笠森寺(千葉県長南町)
日はくるる
雨はふる野の 道すがら
かかる旅路を たのむかさもり
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